ごぼぼ・・ ごぼぼ・・
ぼくが見たのは大きな大きなまだらのかたまり
やけにひらひらした異様な大きさのあかんぼうだった
これは何というのだろう
でめきん? ・・違う
らんちゅう? ・・違う
こい? ・・これは恋!? ・・そんなわけがない
ぼくのあたまを混乱させるそれは
ぶあついくちびるをむにょむにょしながら
すいちゅうに浮いている ・・うん、これは確かだ
「これはねもう10年も眠っているんだ」
おじさんがそういった。
10年も・・
なるほどだからこんなにおおきいのか
いかにもたこにも栄養満点!ってかんじだ
でもおいしくはなさそうだね
脳みそとかとろけているんじゃないかな
はは、とろろ とろろ とろろ
「こんなにはなりたくないな」
そう思ってぼくはゆったりとベットから起き上がった